2010年12月14日火曜日

ミトのポイント02 マルチエア・エンジン



ミトのエンジンはアルファロメオが生んだ最新鋭の一品。1.4リッター・マルチエア・ターボエンジンです。インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2010を受賞。パワーと環境性能を高い次元で両立させた画期的なエンジンなのです!


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以下、知ったかぶりっこ入りますのでご注意!あと間違いがあったらご指摘ください (^_^;)


最大の特徴は電子制御された吸気バルブ。カムシャフトから完全に切り離され、独自の動きが可能になりました。どういうことかを簡単に説明します。


今までのエンジンの仕組み

まず、エンジンには吸気バルブ排気バルブが存在します。


金属の空間の中に、


吸気バルブから空気とガソリンの混合気を取り込み、


火花で爆発させてピストンを回し、


排気を排気バルブから排出する、


というのがエンジンの仕組み。今までのエンジンの場合、これら一連の動きはカムシャフトと呼ばれる1本もしくは2本の回転する太い棒に連動する形で制御されていました。なので時と場合に応じて例えば「今はゆっくり走ってるから吸気を少なめにしよう」とか「今は加速してるからたくさん吸気しよう」なんてコントロールはエンジンの仕組み上不可能。自分の心臓の動きを自分でコントロールできないのと同じように、あるいは決まった音楽を奏でるオルゴールのように、吸気バルブはあらかじめ設計し定められた動きしかできませんでした。


マルチエア・エンジンの仕組み

今回のマルチエア・エンジンでは何とその吸気バルブの動きを状況に応じて電子制御することに成功。アクセルの踏み具合など状況に応じて、吸気バルブをたくさん開けたり、少しだけあけたり、なんと2回ポンポンと開けたりということが可能になったんです。心臓の動きを自分の意志でコントロールできるようになったということ。必要なときに必要なだけ空気とガソリンを取り込むことができるので、パワーを犠牲にせず燃費を上げることができたのです!!


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ポンピング・ロスとは

あと今までの車ではエンジンへの吸入空気量をスロットル・バルブというもので制御していたのですが、これも不要となりました。スロットル・バルブとはアクセルの踏み方に応じて開く弁のようなもので、ここで空気の量を調節していますが、ポンピング・ロスと言って低開度時における抵抗増、燃費悪化が避けられませんでした。(空気を大きくガバっと吸うときは抵抗はありませんが、小さな口から吸おうとすると余計な力が必要とされるでしょう?)


スロットル・バルブはない

マルチエア・エンジンではエンジン側の吸気バルブで吸気を自由にコントロールできるので、スロットル・バルブは不要です。ポンピング・ロスが無くなり、ここでも燃費が向上しています。仕組みはわからないのですが、特にCO2の削減に効果的なようです。


英語ですが動画がありました。なんとなくイメージがつかめるかと。



要約するとマルチエア・エンジンとは、空気とガソリンの吸入量を自由自在に制御できる、パワーと環境性能を高い次元で両立させた画期的なエンジンなのです!!ビバ・マルチエア~!


ちなみにBMWのバルブトロニックという技術も似たような感じですが、マルチエアほどコントロールの自由度はないようです。


唯一の不安…

唯一のデメリット、不安点を上げるとするならば「こ、壊れたりしないかな?」ってことです。正直そこは怖い部分。機械ってシンプルなモノの方が長持ちするってのは道理ですからね。吸気バルブは油圧とバネでコントロールしているみたいなのですが、この辺が壊れたら一気にエンジンがおしゃかになっちゃうかも…。心臓停止…。なんてことは無いと信じたい!少なくともローンを払い終わるまでは壊れないでくれ!


参考:http://autoprove.net/?p=1847





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